GNU Fortran


[Fedora 11]

はじめに

FORTRAN (FORmula TRANslater) は、1950 年代に IBM 社のジョン・バッカス氏によって考案された科学技術計算用言語で、数式をほぼそのまま記述できるという特徴があります。また、最古のプログラミング言語でもあります。

1953 年後半にジョン・バッカス氏が、メインフレーム IBM 704 上で使用する、アセンブリ言語の代替となるプログラミング言語を提案し、1954 年中頃に、ドラフトの仕様 The IBM Mathematical Formula Translating System が完成、最初のマニュアルが 1956 年に刊行され、FORTRAN コンパイラが 1957 年 4 月に登場しました。

FORTRAN は今ではもうメジャーなプログラミング言語とは言えませんが、それでも数値計算の分野などでは使われ続けています。数値計算の分野では、FORTRAN で記述された実績のある良質なライブラリが数多く利用できます。特に実用的な分野に数値計算のルーチンを適用する場合、多くの分野で既に利用されていて(バグを含む)性能について検証され尽くされている「枯れた」ライブラリを利用することは、信頼性確保の点でとても重要です。

GCC は特定のプラットフォーム用に徹底的に最適化を施したコンパイラではないので、商用のそのようなコンパイラほど高速ではありません。しかし、オープンソースで誰でも利用できるということが大きな魅力です。その上 gcc、g++、gfortran その他の関連コンパイル環境が密に統合されていますので、例えば必要な所だけ FORTRAN のルーチンを利用するという芸当が簡単にできます。しかしながら、最近では書店で FORTRAN 関連の書籍を見つけることが少なくなってきています。

そこで、あらたまって「FORTRAN 入門」というわけでもありませんが「ちょっと FORTRAN で記述する必要がある」とか「FORTRAN のライブラリを利用したい」という時に役立つように、MinGW クロスコンパイル環境下の GNU Fortran によるプログラミングについて、基礎的な内容から紹介していきます。g77 から gfortran になって進化した部分など、知らなかった特徴がどんどん出てくるので、既に公開しているページの修正も並行して続けながら、少しずつ内容を増やしていきます。

ここでは Fedora で MinGW クロスコンパイル環境を利用するユーザを対象としていますが、GCC を使う限り、他の環境でも十分応用出来ると思います。

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